フライングチェッカー
  1本のピンですべてのネットのキャパシタを検査して良否を判定する方法と、2本のピンでネットの始点と終点の導通を抵抗値から判定する2通りの方法があります。
 基板の検査は基本的にパターンのショートと断線を検査するもので、耐熱性や機構的強度・メッキの厚さなどを判定するには別の試験を実施する必要があります。高度な検査は全数検査が難しいため、通常は電気検査によって良否を判定しています。
 機械の価格が高いため保有している基板メーカーは少ないものの、特に多層板の検査に使用される頻度が増えています。専用チェッカーと同等の検出能力なが ら検査費用だけで済み、専用チェッカーを作成できない試作品や小口品の検査でメリットを発揮します。数本のプローブが移動しながらチェックポイントの導通 を検査するため、データ作成と検査自体に時間がかかりますが、最近は検査スピードが速い機種も登場しています。